2015/12/11

2016年トレンドカラー ーペールトーンに求められる”ジェンダーレス”とは

WWDで2016年のトレンドカラーが発表されたと、ニュースがありました。

2016年のトレンドカラーが決定 "ジェンダーレス"を代表するカラーとは?
https://www.wwdjapan.com/fashion/2015/12/05/00018907.html


 複色のグラデーションカラーが選ばれるのははじめてのこと。

ジェンダーレスを反映させたとのことだが、そもそもなぜ「ペールトーン」なのか。
青やピンクであれば、ネイビーでもショッキングピンクでもいいのではなだろうか。

それぞれ2色は、「ローズ・クォーツ」と「セレニティ」
説得力がありながらも思いやりや落ち着いた気持ちを伝える優し色使いな「ローズ・クォーツ」と、

無重力で空気のような軽さを表現した広がる青空のような色合いの「セレニティ」。


2015年は、年始から年末にかけてひたすらテロ、災害、事故の1年だったような気がします。
テレビをつける度にそんなニュースばかりで、あまりにもテンションが下がって、
遂にHulu導入。笑

これらの色は、そんな人々の気持ちやストレス社会から抜け出せてくれそうな、
淡く穏やかな「暖」と「涼」が交差する表現があったのかもしれません。

ファッションには春夏に用いられることの比較的多いトーンカラーですが、
ここ数年は、モノトーンやカーキ・アースカラー、ビビットカラーが目立っています。

強さ。の時代は、一旦おしまい。
落ち着きや冷静さ、その中から引き出される優しさと、
わたしたちは真摯に向かい合っていくのでしょう。



出展
http://photoshopvip.net/archives/84440
WWD JAPAN

2015/12/03

一目惚れの恋と再会と

「トレンドは、移りゆくもの」 同時に、「欲望も、移りゆくもの」

一度市場へ飛び出した「商品」は、その後、二度とこの世へ出てくることはないに等しい。
そのが「ファッション」という言葉そのものなのだから。
「あの時のコレクションのブラウス」
「あの雑誌に載っていたバッグ」
「あの」頃の「あの」アイテム。

もう再会することも出来ないのだと思いつつも、どこか頭の隅に残り続ける。
叶わない一目惚れの恋のように。

そんな叶わぬ過去の恋に、このごろ「再会」が訪れている。   



はじめて見たのは、高校時代のティーンファッション誌。
15年も前に、元JUDY AND MARYのYUKIがCharaとのユニット「Chara+YUKI」として登場していたページで着用していた、miumiuのウエスタンブーツ。
まだ、PRADA色の抜けないデザインとスポーティなパイピングに一目惚れしたものの、 
10万円を超える靴など、当時に自分にはもちろん購入できる持ち合わせもなく、
それが、15年後に。

もちろん正規販売ではなく、リユースショップで購入。
職場でも取り扱っていることや古着好きが高じて、
ヴィンテージショップだけでなく、リユースマーケットの利用頻度も高くなりました。


海外ファッションスナップサイトで偶然拾ったMARNIのパールプリントのデニム。

コレクションで海外のファッションエディターが着ていたMARC BY MARC JACOBSのワンピース。


購入のタイミングを逃したままの、Chloeのパンプスと、CARVENのワンピース。




JILSANDAERのチャンキーヒールパンプス。



何年も昔に一度見ただけのものをよく覚えていられるなと、記憶能力に感心するけど、 (仕事にもっと使えたら…)

あの頃じゃなくって今だから出逢えたんだと、改めてのご縁を深く感じます。
そして「あの頃」からの年月分の愛着が湧きます。


どれも数年間の年月を経て、手元に来た「あの」頃のものたち。

持ち主が巡り巡って、様々なストーリーが彼らにも確実にある。
そんな、ストーリーのバトンを引き継いで、また新たに私とのストーリーを。


これが、私のやりたいこと「OLNEW」のひとつでもあります。